人生は80から

人生100才時代。健康に豊かに楽しく過ごすには

深緑野分著「ベルリンは、晴れているか」を読んで

舞台は、1945年7月のベルリンです。日本人の作家が、書いたものですが、日本人は一人も登場しません。

戦時下、地下に潜って生活する人々を、援助していた一家の主人が、米国製の歯磨き粉に含まれていた毒で、殺され、主人公の少女アウグステが犯人として拘束されることから、始まります。

犯人探しは、この小説の主題ではありません。

 

1945年5月に、ドイツは、連合国に降伏しました。ベルリンは、アメリカ、イギリス、フランス、ソ連の共同統治されていました。

そのベルリンで、戦争中に両親をゲシュタポを殺された、主人公アウグステが、何を考え、どのように生きてゆこうとしているかを描いた小説です。

 

戦後すぐの、アウグステの心や生き方(その時のベルリンの様子)と、アウグステが生まれてから、成長してゆく姿と(その中にドイツがヒットラーに飲み込まれてゆく様子)が、交互に書かれています。

ドイツ人全員が、ナチスに賛成だったわけではない事が、書かれています。

 

当時のベルリンの様子がわかり、必死に戦後を生きていたドイツが、垣間見られて非常に面白い小説でした。

金鶏草