母は、再晩年、認知症になった。
寝たきりになり、食事も、飲み込めず、ゼリー状のものを食べていた。
最後に、訪ねて行ったとき、病院のベッドの上で、なんとか、私の顔がわかったようで、嬉しそうに笑ってくれた。
しかし、言葉はすべて忘れていた。
一人暮らしができなくなり、我が家に同居し、介護施設にお世話なった母の姿を見て、
「私は、認知症にだけは、なりたくない。」と思った。
息子に薦められ、認知症予防のために、糖質制限を開始した。(2012年から)
理由は、認知症患者の脳の中にβアミロイドという有毒たんぱく質が、多くある。
βアミロイドを分解する酵素は、インスリンを分解する酵素と同じである。
「糖質を多く取ってインスリンが多く分泌されると、分解できないβアミロイドが、脳内にたまり、認知症が進む。」という事だった。
清水先生の「糖質過剰」症候群p46~p48より
しかし、ブドウ糖が多すぎると、インスリンが、効果を発揮できず、(インヅリン抵抗性がある)脳の神経変性が起きる。
脳内には体の中より、インスリンが多く、神経の構造や機能、生存に大きくかかわっている可能性が高い。
通常働く、インスリンには、神経保護作用があるが、インスリン抵抗性ではインスリンへの反応性が低下し、その保護作用が低下する。
また、高血糖自体も炎症を引き起こし、悪影響を与える。
~~~~~~~~~
ブドウ糖のもとは、でんぷんであり、日常、食べているでんぷんは、お米が多い。
お米の摂取量が少ないと、認知症になりにくい。
「母の姿を思い出すと、出来るだけ糖質を食べないでおこう。」といつも思う。