人生は80から

人生100才時代。健康に豊かに楽しく過ごすには

伊吹有喜著「犬のいた季節」を読んで

この話は、昭和63年1匹の白い犬が、四日市進学校、八稜高校に迷い込んだことから始まる。

美術部員と同じ名前を付けられ、校長の許可を得て、この高校で飼われることになった犬。

世話をするの「「コーシロー(犬の名前)を世話する」会の生徒たち、コーシローは、毎年、その年の会員に世話をされつつ、18歳の生徒たちを見守りながら、生活する。

 

話は、5話、1話づつ、3年に1話が書かれている。

1話は「女の子は、勉強しなくてもよい。」といわれたが、それに反発する少女。

2話は、自転車で鈴鹿サーキットにF-1レースを見に行った二人の少年。

3話は、阪神大震災にあった祖母を引き取った家族と、彼女の進路の話。

4話は、東京で、生まれ変わった生活をするために援助交際をする少女。

5話は、祖父の死期が近い少年と、その少年のある女性英語教師へのほのかな思い。

 

そして、すべてをまとめる短編(2019年番度)が書かれている。(すべての伏線が回収される。)

その年の世の中の流行が盛り込まれ、懐かしいし、高校3年生の心のみずみずしさ、悩みが味わえる。

 

すべて、読み終えて、最初の1話を読み返した。

伏線が回収される過程が感動的だった。

題名の「犬のいた季節」の意味を改めて味わった。

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団地の紅葉