https://www.j-milk.jp/report/media/f13cn00000000v2a-att/berohe000000k29r.pdf
人が、高齢化するときに必要なことは、サクセスフルエイジングと言われています。
この言葉の意味は「老化予防」で、「悪い老化を予防する」という意味です。
そのために必要なことは、
①食生活と栄養
②生涯体育と運動
③知的刺激的活動
④環境の整備
となります。
この中から、柴田先生の講演では、食生活について話されています。
柴田先生は東京都小金井市で70歳以上の高齢者の食生活を追跡調査された小金井研究で有名な方です。
日本人の平均寿命が延びて世界一になったころ、日本人の食事は、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質を取る量が1:1になり、脂質の量も動物性:植物性=1:1となりました。
戦前、1日に5~6合が食べていたころは、結核での死亡者が増えたのですが、その後昭和25年以降、食生活が豊かになり、欧米では心臓病の死者が増えたのにもかかわらず、日本では、心臓病になる人が増えず、昭和40年ころ、平均寿命が世界一となったのです。
その頃の摂取エネルギーは、日本の場合、戦前より100kcalほど減っています。
昭和41年の国民栄養調査では肉を食べると、脳血管疾患が減ります。
そして牛乳を飲むと、総死亡率が減ります。
小金井研究では、牛乳を飲まない男性が一番早く亡くなります。
そして、牛乳を飲む男性と牛乳を飲まない女性が、大体、同じ年齢でなくなります。
牛乳を飲む女性が、一番長生きです。
アルブミンは健康な人では、4.0g/dlあったものが、なくなる前は2.6g/dlに減っています。
血清アルブミンが低い人から亡くなります。
血清アルブミンは、人間の体に近いアミノ酸構成を持った食事から補給されます。
肉、牛乳、卵を食べるといいとのことです。
両親のことを考えてみました。
母は昭和30年ころ肺結核なりましたが幸いストレプトマイシンが発見された後でしたので、助かりました。
その頃の我が家、漁師町に住んでいましたので、魚は、食べていましたが、肉類はほとんど食べていませんでした。
父など、1回の食事にご飯を3~4杯食べていました。
両親とも75歳付近から、体が弱り始め、父は、県庁所在地の用事で出かけると、帰ってきて必ずお腹を壊しており、78歳で心臓発作でなくなっています。
母も、73歳のころ慢性腸炎を患い、それは乗り切りましたが、そのころから少しづつ認知障害が出てきて、最後は、認知症で91歳でなくなっています。
昨年、私は、父より年上になりました。
私も、75歳を過ぎて、杖なしで歩けなくなっていますし、白内障の手術をしたり、尿漏れがあったりします。
それでも、私は母より元気です。
柴田先生の言われるように
①動物性たんぱく質を取る。
②魚:肉=1:1
③油脂を十分とる。
④食欲がなければおかずだけ食べ、主食は食べない。
⑤野菜は1日350g食べ、緑黄色をしっかり食べる。
⑥牛乳を1日すくなくても200ml飲む。
これを守っています。
皆様方のお役にたてばと思っています。