人生は80から

人生100才時代。健康に豊かに楽しく過ごすには

ネバーランド(恩田陸)を読んで

恩田陸の「蜜蜂と遠雷」「夜のピクニック」が面白かったので、今度ハ、「ネバーランド」を読んでみました。

 

私立名門高校の冬休み、生徒は、ほとんど帰省し、寮に残ったのは、

美国、寛司、光弘の3人。そこに、母が、子供のころなくなり、現在父が、アメリカに行っており、一人暮らしの統が加わります。

美国は、両親が、海外赴任中、寛司は、両親が離婚の話し合い中。

寮で、一緒に生活するうち、告白ゲームとなり、美国は、小さいころ、父の愛人に誘拐され、女性に恐怖をおぼるようになり、恋人と別れたばかりでした。

統は、母が湯舟に電気カミソリを入れ、感電死をしたのを目撃した過去がありました。

統は、新学期から父と一緒に住むためアメリカに行くことになり、学校は休学するとのことです。

光弘は、両親が心中し、父の本妻が後見人になっていましたが、その本妻に強姦されていました。

そして、光弘のところに、父の本妻の死が告げられます。

それぞれが、親の都合で、傷を抱えており、解決できたわけでは、ありませんが、一歩前進でしょうか。

「大人になる過程で、それぞれ自分の傷を克服してゆくだろう」という希望が見える終

わり方でした。

 

モチーフは「夜のピクニック」と同じでしたが、話の内容がシビアでした。

現実に、このような過去を持った少年なら、自力と友達の支えで解決できるだろうとは思えませんが、前向きな彼らの態度はさわやかでした。