三浦しおんの「風が強く吹いている。」を読んだ。
「陸上経験もほとんどない、寄せ集め集団で、箱根駅伝に挑戦して、東京から、箱根まで、たすきをつなぐなんて、現実ではないだろう。」と、思いつつ、読み始めた。
しかし、個性豊かな8人までは、素人を、そして、天才的ランナー蔵原走(高校のときに、監督の指導方針に反発して、監督を殴っている)を加えて、主人公、清崎は、箱根を目指す。
自分自身も高校の時は優秀なランナーだったが、右足に剥離骨折をした経験を持っている。
清崎の統率力、コーチング能力で、10人が、予選をを通り抜け、本戦に残る。
それぞれの人生とその走りを結び付けつつ。
特に、清崎が走に「速く」走るのでは「強く」なれとさとすところ、走ることが、人の生き方そのものになるところ、引き込まれた。
途中で本を置く事が出来ないで、一気に読んでしまった。
テレビの箱根駅伝は、最初は見ていたが、最近は、ほとんど見ていない。
しかし、走っている選手の心の動き、そのサポーターをしている人々、運営の裏話も面白かった。
私自身は運動音痴で、走ることからは程遠い一生を送ってきた。
しかし、皆さん方が走る話をブログにのせておられる意味を
改めて、納得した次第である。