昨日(2021年2月8日)は、Topixは、今年初めての高値を示し1923.95ポイントであった。
10年まえの2011年947ポイント、多少の上下はあつたものの、アベノミクスのおかげでよく上がったものである。
この10年間で利益をあげた投資家は多いことだろう。
しかしながら、上場している株式が、すべて上がったわけではない。
例えば、北陸電力(福井、富山、石川に電力を配給している会社)は、2011年1月に
2000円余りであったのが、現在702円である。
2011年と言えば、福島原発の事故のあった年である。
東京電力の株価は下がった。
当然のことである。
事故にあった福島原発の後始末、税金まで投入された。
そして、完全に後始末が出来ているのであろうか。
電力株は、2011年までは資産株であった。
しかしながら、他の電力株も、それぞれの会社が事故を起こしたわけではないが、大きく値段が崩れた。
北陸電力も例外ではない。
再稼働することはないだろう。
いずれ、廃炉になるであろう。
その費用は、どのくらいかかるのであろう。
北陸電力の配当、半期5円、1年で10円である。
ほかの業種に比べて少ない。
北陸電力の会社経営者が、経営に失敗したわけではない。
それでも、この10年で、会社の価値は、大きく下がった。
Topixは,この10年で2倍になっている。
貨幣価値が2分の1になっている。
北陸電力の価値は、株価が約3分の1になっているから、全体で6分の1になっていることになる。
投資を1社にするのは、本当に怖いことだと思う。