人生は80から

人生100才時代。健康に豊かに楽しく過ごすには

夫が育てていた観音竹

お題「捨てられないもの」

夫と結婚して間もないころ、夫が会社帰りに観音竹を1株買ったきた。

「一育ててみたかった。結婚したら、観音竹を育てるの夢だった。」

緑の葉に黄色い筋が入った華やかな観音竹だった。

寿殿という種類だった。

 

1週間以上、帰省した時は、この観音竹を枯らさないように、実家まで持ち帰ったものだった。

 

観音竹は成長して、根の先から新しい芽をだす。

5cmに育ったら、秋に株分けする。

たしかにいくつか芽が出たが、縞の模様が消えたものや葉全体が黄色く、黄色の中に緑の線が入ったものばかりだった。

葉が黄色いところは、光合成をしないから、育ちが悪い。

そして、葉先が日に焼けて、茶色になってしまう。

「売り物にならない。」と、夫はつぶやいていた。

売り物にならない子供の観音竹は、義母や母が育ててくれた。

義母も母も植物を育てるのが好きな人だったので、楽しんでくれたのは、うれしいことであった。

 

夫は、5㎝の大きさの万年青を育て始めた。

観音竹も万年青も朝日に当たるのはいいが、午前10時過ぎ以降の太陽光線では、葉が焼けるので、ベランダに黒いカーテンをかけたままである。

家の中が、暗い。

まあ、それでも、夫の楽しみとお小使い稼ぎだろうから、目をつぶることにした。

1年に1回くらい出荷してをしていた。

そして、夫の他界した後、残りは、夫が取引していた業者さんに売った。

20~30株くらいあったと思う。

全部で1万円で引き取ってくれた。

 

義母や母のところへ行った観音竹は、義母や母が介護施設にはいると、世話をする人がなく枯れてしまった。

 

我が家の漢音竹は、葉の黄色い部分が消えてしまった。

しかし、大きく育っている。

この観音竹は、捨てるのが忍び難く、今でも水を時々かけ、油粕時々やっている。

直射日光に当てていない。

 

我が家へ来てから、50年以上過ぎている。

元気である。

捨てられない。

私が、元気である間は、ともに元気で生きるであろう。

 

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