母は、最晩年認知症になりました。介護する方も、いろいろな思いがありましたが、介護された母も、ずいぶん、みじめな思いをしたことと思うと、胸が痛みます。
しかし、認知症は、予防できず、特効薬は、ありません。
ただ、現在できる方法は、疫学調査で、認知症の実態を把握し、危険因子、防御因子を明らかにすることだそうです。
その疫学調査について、九州大学の清原裕先生が、福岡県久山町で行った研究の解説をしてくださっていましたので、日常生活に取り入れらるものは、取り入れて少しでも認知症のリスクを減らしたいと思いました。
1985年の全認知症の有病率は、65歳以上で6.7%
2012年は17.9%に増えています。
そのうち、血管型は1985年に2.4%、2012年は3%
アルツハイマー型は、1985年は1.4%、2012年は12.3%に増えています。
このまま増えると、死ぬまでに、2人に1人は、認知症になるでしょう。
そのころの久山町では、血圧の変化はなく、降圧剤で、血圧ははコントロールできていましたが、肥満、脂質代謝異常糖代謝以上が増え、血管型認知症の増加はありませんが、アルツハイマー型の有病率の増加の背景になっていました。
現在分かっていることは、βアミロイドが、脳内にたまり、認知機能を落とすことだそうです。
βアミロイドの合成を促進したり、分解を阻害するものにインスリンがあるそうです。
(インスリンは、糖質を食べた時に、血液中のブドウ糖を細胞の中に吸収させるホルモンです。)
この、認知症を防御する生活習慣は、
①1日30分以上、週3回以上ウォーキング以上の運動をすることだそうです。
②食事は、大豆、緑黄色野菜、淡色野菜、海藻、牛乳、乳製品をよく食べることだそうです。
お米は、たくさん食べない方がいいそうです。
お米そのものが、悪いわけではありませんが、お米を食べると、他の食品を食べなくなるのが、よくないそうです。
⓷牛乳、乳製品には、アルツハイマー防ぎょ因子が含まれているそうです。
週3日以上、ウォーキングをし、ご飯をを食べず、牛乳はしっかっり飲んでいます。
それでも50代に比べて記憶力は、大きく落ちています。
母は、ウォーキングをしていましたが、牛乳をあまり飲まず、ご飯はしっかり食べていました。
私は、食事に注意して、少しでも、認知症の発症が遅れるように毎日の生活をしてゆきたいと思っているこのころです。
団地の紅葉