私たちが飲んでいる牛乳は、搾乳後、殺菌されています。
殺菌方法には、3種類あります。
①60℃ 30分間
②72℃ 15秒間
⓷120℃1~3秒間
①と②の方は、パスチャライド牛乳と呼ばれ、アメリカでは、この方法の殺菌牛乳が90%以上、日本では、90%以上が⓷の高温殺菌乳です。
低温殺菌乳は、60℃での殺菌で、15%の乳タンパクが不活化しますが、(70℃では不活化が蛋白質1%以下です)高温殺菌では、60~70%の蛋白質が、不活化します。
牛乳のホエイの部分には、人の体の免疫系を守るたんぱく質やラクトフェリン(周囲より、鉄を捕捉し、抗菌作用や抗ウィルス作用、脂質代謝を改善する作用があります)や破骨細胞の活性をおさえるmilk basic proteinがありますが、これらの特別な機能を持つ蛋白質は、すべて、高温殺菌乳では、不活化されてします。
残念なことに、スーパーで市販されている牛乳は、ほとんど、高温殺菌乳です。
私が住む町では、生協でわずかに、低温殺菌乳を売っています。
スーパーの牛乳に比較するとこの低温殺菌(パスチャライズド牛乳)は味もはるかにおいしく、一度飲むと、スーパーの牛乳は飲む気がなくなりました。
贅沢ですが、おいしく、体にいい、パスチャライズド牛乳を飲んでいます。