人生は80から

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自治会は何のためにあるのか

昨日は、団地の夏祭りで会った。

この夏祭りは、近くの神社の縁日ではない。

今から40年余り前、この団地は、この地の竹やぶを切り開いて作られた。

新しい入居者が引越ししてきて、それぞれの生活がはじまったとき、町役場の主導でこの団地に自治会が作られた。

目的は、「自治会を通してお互いの親睦をはかる」というものだった。

 

 

そして、その目的にそう行事として、夏祭りが始められた。

最初は、やぐらを組んで、盆踊りをした。幼稚園児の二人の子供と共に、炭坑節とか、あられちゃん音頭を踊った覚えがある。

一緒にできた子供会の役員の一人として、綿菓子を作って売った記憶もある。

 

しかし、私は、再就職をして、日常生活が忙しくなり、自治会とは、すっかり縁が切れた。夏祭りをしていることは知っており、参加証は、毎年その年の自治会の役員さんが届けてくれたが、ほとんど無視をして年を重ねてきた。

 

 

次に自治会に顔を出したのは、退職した年、近所の方に、「その年の自治会の役員を引き受けてくれないか」と言われたときである。

ただ、驚いたことに、団地内で自治会への参加者が半分になっているという事だった。

 

初めて、団地の夏祭りの裏方をした。

もう一つ、知ったことは、この夏まつりの経費は、かなりの部分、この町にある事業所からの寄付で、賄われているという事だった。

この日は、朝から会場の設営に忙しい。

夏祭りもこの町のセミプロの方が出演する音楽会に代わっていた。

自治会では焼きそばの屋台を営む。私もその年は汗だくになって、焼きそばを焼いた。そして、音楽会が終わったあと、抽選会が行われる。皆さん、その抽選会を楽しみに、この夏まつりに参加しているのであろう。

参加者には、引換証と引き換えに、ジュース2本か、ビール1本がふるまわれる。

そして、団地内の小さなスパーマーケットの300円の買い物券が配られる。

夕方9時に夏祭りは終わる。

翌朝は、会場のあと片付けを、朝から昼まで、行う。

そのあとは、自治会の役員と個人的な協力者が集まって、懇親会が行われる。

驚いたことにケースのビール缶が、数ケース持ち込まれ、飲み放題なのである。

役員をした後、自治会を退会してゆく住民が多いと聞いたけど、その気持ちが分からないわけではない。

 

自治会を退会して困ることは、「もし災害が起きた時に、町役場から災害救援物資が届けられた場合は、町役場は、個人に届けるのではなくて、自治会あてに届けるから、救援物資が、配られないことになる」という事である。

 

 

しかし、自治会に不参加であれば、ビラ配り、自治会費徴収義務、各行事への強制的参加をすべて免れ得るし、自治会費を払わなくてもよくなる。

 

 

昔から日本の地方にある相互扶助の世界と、現在の個人中心生活の差が生み出した生活の違いが、自治会の大量脱退なのだと初めて、分かった次第。

 

 

私は、この団地で、これからも、老いてゆくだろう。

一人で、これからすべてを全うできるかどうかは分からない。

ご近所とのつながりをこれからも続けてゆくために自治会に残ることを決断した。

昨夜の夏祭りに参加したけど、抽選にはすべて外れてしまった。

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街角で見かけたグラジオラスです。